モリログ

20代後半ワーパパの雑記ブログです。

【日本再興戦略】を読んで

NewsPicksというメディアで落合陽一さんとゲストが対談する動画を見て、なんか面白そうと思い手にとったのが本書。今後日本がどのようにしていけば再興できるのか、いろんな分野から切り込んでおりワクワクできるそんな本でした。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

・新しいことが好きな人はワクワクして読めます

本が好きな中高校生でも読めるような感じです。脚注がとても多いので、煩わしさを感じるかたもいるかもしれませんが、キーワードの解説みたいな感じでとても勉強になりました。歴史、テクノロジー、政治、教育等いろんな角度から今後日本があるべき姿を主張しています。

 

・古き良き日本

 日本が再起するには、欧米的な考えから東洋的な考えをもっと深めるべきというような主張が多く感じられました。そもそも欧米など言葉は、ありえず欧州型と米国型に分けて使うべきというのはとても印象的。例えば、大学(旧帝国大学など)はもともと欧州式だったのが、戦後にアメリカ式が入ってきて現在仕組みが混在していると論じてます。

そこにあるのは欧米というまとまったものではなく別々のものであるということ。根本の考え方が異なる2つを組み合わせているから、当時はよくても時代が変わった今の日本の大学教育には問題がたくさん出てきているという話はとてもガッテンが行きました。

 

・常にアップデートせよ

NewsPicksの落合さん番組でよく「〇〇をアップデートせよ」ってテーマで語られていますが、日本の色々な制度においてアップデートが必要で、いままさしくアップデートしなければならない時がきているのだなと感じました。欧米が混じり合った教育システムは作られたその時代は最適化されていましたが、平成が終わるいまそれが適用できないときになっているのです。

 

・日本人としての考えを振り返る

落合さんはこれからの働き方について、昔でいう百姓になるべきだと言っています。私は百姓とは「農民」をさしているのだとずっと思っていましたが、それは勘違いで、百の仕事をする人ということでした。米を作りながらもそれ以外のことも行う。それが百姓でありまさしく「多動力」を発揮していた人たちであるのです。現在いろんな場面で活躍している落合さん自身も大学教授、アーティスト、経営者など多彩なことをしているまさしく百姓でした。

これからの時代、何か一つのことだけを行う人ではなく、いろんな分野で専門性を持った人たちが活躍できる時代になっていくのだと改めて感じました。

 

・マスメディアに踊らされてはいけない

高度経済成長の時代からマスメディアは人々の同一性を高めることに注力しているのだと感じます。たとえば、婚約指輪は給料の3ヶ月分、結婚式は盛大に行う、ローンを組んでマイホームを持つのが当たり前といったようなことをCMやテレビドラマを作って人々の頭にその欲望を植えつけます。別にこれらが悪いとはいいませんが、「ほかのひともやっているからやる」っていうのは、もう時代遅れなんだなと私も思っていました。まあ今こうして豊かな時代なのも消費拡大を後押しし経済を回したマスメディアのおかげということはあるのかもしれませんが、次のフェーズにきているのではないかと思います。

 

 

 

・新しい発見がたくさんある本

ざっくりな感想でしたが、まとめです。

本書は色々な分野の話から日本を再興する為のアイディアや考え方が学べてとても勉強になります。ここではとりあげていませんが、自動運転、ブロックチェーン、5Gなどのテクノロジーの話は文系であるわたしでもとてもワクワクしてしましました。また、教育制度の話、働き方、経済や政治の話まで、約250ページの中でよくもまあ、まとめられているなという印象を受けました。ベストセラーにあるのも納得の一冊です。今後日本がどうなって行くのかその中で自分は何をどう考えて行きていけばいいのか、そんなことを考えさせられる本でした。

 

まとまりはないですが以上。

 

では、またね。