【レビュー】「自分のアタマで考えよう」を読んで
社会派ブロガーちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」という本があります。
学生時代に一度読んで、個人的には結構にかなり影響を与えてくれた本ですが、社会人になり数年、アラサーになったこのタイミングでもう一度読んでみました。
着眼点が少し変わっており、改めて再読って面白いなーって思いました。
果たして自分は「考えて」いるのか
「考えること」「思考」とはインプットである情報アウトプットである結論に変換するプロセスを指します
ちきりんさんはこのように定義しています。自分の日常生活を考えた時にこのプロセスをしっかり行えているかと言えば、あまりできていないような気がします。
特に私はインプットが大好きなので、考えるための情報収集に力を入れている時間が長いですね。
なので、「知っている」と「思考した」をしっかり分離させないといけないなと感じました。
本書の中では「今後の野球界の行方」を例に取り上げられてましたが、「今後は高齢化がすすむ」から安易にこれから野球界は衰退するということを述べるのは「考えたこと」ことまではいっておらず「知っていること」をつなげて主張しているだけといっています。
様々な情報を得ることは大事ですが、それは自分が考えたのか、他の人から得た情報をそのまま言っているだけなのかはちゃんと区別していかないといけないと思いました。
意思決定プロセスの重要性
何かを調べる時には、「なにがわかればOK」かということを事前に決めておくことが大切です。私はとにかくインプットが好きなので、何かを調べ始めたりすると、網羅的位色々調べたくなってしまいます。
例えば最近はWi-Fiルーターの購入を検討していたのですが、調べているうちにWi-Fiの通信規格、接続方式などあまり関係ないことなどを調べていました。
ちょうど休みの日だったので調べる時間もたくさんありましたし、知的好奇心を満たすという観点ではいいかもしれないですが、これが忙しい日に決めなきゃいけないとなると単なる時間の無駄になってしまいます。
また、特に仕事などにおいては関連性はあるけれど重要性がないことを調べるのは生産性を落とすどころか意思決定にタイミングを逃してしまいます。例えばあるエクセルの関数を調べたのに関連するものまで芋づる式に調べ出したり。
重要なことは、「この意思決定をするために必要な情報はXとYとZ」などのように予め「意識決定のプロセス」をきめておくということです。
余談ですが、料理を比較的に行うほうの私ですが、下記の図は結構はっとさせられました。まだまだプロセスをしっかり構築できていないなとおもいました笑
判断基準はシンプルに
私のしょうもない悩みの一つは平日のランチ選びです。今日はコンビニにしようか、安いうどんにしようか、ちょっと歩いて駅前の牛丼にしようか、ちょっとお高めの定食にしようか。ほんとしょうもないのですが、判断基準がないのでこのような無駄な思考や意志力を使うことになります。
ちきりんさんは判断する場面において2つの判断基準をもっておくことをおすすめされています。いわゆる2✖️2マトリックスというやつですね。
これを常に自分のアタマに用意することによって判断基準を明確にし、決断もシンプルにすることができるということです。
わたしも普段のランチチョイスから実践できればと思います。
思考の棚をもつ
ちきりんさんは思考の棚を整理することの重要性を指摘されています。
自分が手に入れた知識をそれをもとに考えたこと(=思考)の中に整理して格納しておくこと
これをしておくと
どこかで必要な(=知りたいと思っている)知識を見かけたときに、すぐにその知識や情報の存在に気がつくことができます。
いわゆる情報感度を高くすることができるということです。
また、同時に
次にこの棚に入るべき情報が手に入ったら「何が言えるか」結論は何か。
という棚も用意しておくことが大切だといっておりました。
いわゆる頭の回転が早い人(何か聞かれた際に自分の意見を素早く言える人)というのは、この思考の棚が整理されてるとのことです。常日頃から考えているから、すぐに思考の棚から取り出すことができるということなんですかね。
まとめ
ちきりんさんの本を読んで改めて読んで解ったのは
・「(知識を)知っている」と「考える(思考)」は別物
・考えるとはインプットを自分のアタマのフィルターを通してアウトプットしたもの
・意思決定プロセスを予め決めておくこと
・判断基準をシンプルにするよう日頃から整理しておく
・常に新しい情報が入ってきた時に即座に自分の意見を述べられるように「思考の棚」を用意してこと
改めてちきりんさんの本って自分のアタマで考えさせられるなと思いました。
では、そんじゃーね。