ワイン1年生です。
私はお酒が好き。
ビールに始まり、ウイスキー、日本酒、などなどいろんなお酒が大好きです。
2年くらい前はビールが好きすぎてビール検定やらも受けてます。
そのほかには、やはりおいしく飲むためには、醸造工程も知らなきゃってことで、
府中にあるサントリーのビール工場だったり、山梨の白州工場、京都の山崎工場までいってしまうほどお酒が好きなんです。アルコールが好きというよりはお酒が好き。違いは何って感じですが、ただ酔えればいいやって感じではなくて、お酒の歴史や世界にある銘柄、作り手の考え方なんて考えながら飲むのが好きなんです。
前置きが長くなりました…
そんなお酒好きの私ですが、最近注目なのがワインなのです。
昔から、白ワインは飲めていましたが、ぶどうの品種名は覚えられないし、うまいというよりはすぐ酔ってしまう、というイメージしかなかったんですね。赤ワインに至っては「なんだあの味」って感じのお子ちゃまの舌だったのであります。
しかし、ここ最近赤のおいしさやワイン全般の良さというものがわかってきました。
お酒好きとしてはワインを知りたい欲が沸々と湧き、本を手にとりました。
しかし、世の有名なソムリエさんが書いたであろう本を何冊か読ませて頂きましたが非常にわかりにくい。てか、奥が深すぎて、その世界に浸ることができない。
やはり私の様なお子ちゃまが入る世界ではないか。と思っていた矢先にとてもユニークかつ斬新なワイン本が登場したのでした。
それが「図解 ワイン1年生」
この本は非常にわかりやすい。ソムリエさんでありながらアニメオタク?なことろも非常に面白いとかんじました。
この本、何がわかりやすいかって、やはり初心者には苦手なワインの品種をアニメキャラクターに擬人化させ説明してくれる。
たとえば、本書の冒頭で赤ワインの王道「カルベネソービニヨン」は
どんな役目もきっちりこなす優等生。タンニンが豊富な赤ワインの王道。
といかにも優等生らいしキャラクターとともに紹介されてます。
白ワインの「シャルドネ」は
人懐こい、みんなのアイドル。産地や造り手によって味が大きく変わる。
と表現されています。とてもシンプルにかつ分かりやすいです。
私の様な初心者にとってはこのくらいの情報で十分だと思います。
そして本書はこのいろんなブドウのキャラがマンガで登場し特徴をうまく表現してくれてます。文章だけでは理解できない部分もマンガにしてくれて視覚化してくれるよって読者の理解度を深めてくれます。
本書は前半では、ワインの基本を教えてくれます。
フランスやイタリヤなどのヨーロッパの国々は「旧世界」とよばれており、いろんなブドウをブレンドさせてものが多く、非常に繊細な味である一方、チリやアメリカ・カルフォルニアなどは「新世界」とよばれ、ある一種類のワインしか使わない単一が多いなど、初心者は絶対に知らないけどワインを飲むなら知っておきたいことが、平易に説明されてます。
これを前提に初心者はブレンドされ繊細で複雑な味の旧世界のワインより単一でそれぞれの品種の違いが判りやすい新世界のワインを飲んだほうがよりワインを知ることができるそうです。
こんな基本的なことでも、我々がスーパーや酒屋でワインを買う基準ってのが変わってくると思います。私自身、とりあえず安ければいいかあ程度だったものが、最近は「どこの」「なんの品種なのか」「今日はこんな気分だからこの品種にしよう」とか、飲む前の楽しみもできました。なんとなく買うか、楽しんで買うか。もちろん同じお金を払うならワクワクして書いたいものですよね。
一通り基本的な所を説明した後に、世界各国の生産地の紹介が始まります。
フランスから始まるのですが、この筆者はフランスワインが好きなのでしょうか?フランスのページが多いです。ただ単にやはりワインといえばフランスだからでしょうか。しかし、長くても読みやすく飽きることがありません。フランスの各地区の細かい説明まで載っており、土地の特性などやはりワインって奥深いなって感じた次第です。
後半にはチリや日本など「新世界」の説明がされてますが、「旧世界」でページ数が圧倒的に少ない。まあまだ発展途上かつ歴史が短いからかもしれませんが、この差には驚きました。
本書はまさしく私の様なただ酔うだけでは物足りないそのバックグランドも知った上でお酒を嗜みたい飲んべいには最適な1冊になりました。
今後もいろんなワインに挑戦して、特別な食事での場でスマートにワインを注文し楽しめるくらいになりたいものです。また今後TPPの影響などで益々、ワイン市場は盛り上がりを見せるのではないかと私は考えてます。今後はもっと勉強し、いろんなワインを飲んでその味だけでなく、歴史や作り手の気持ちも感じ楽しみたいものです。